以下、大糸タイムス原文ママ ※写真手前女子生徒は3年B組 佐藤雪香
現場で働き観光業体感
「デュアルシステム調印式」
白馬村の白馬高校(臼井彰一校長)で17日、国際観光学科の3年生が地域の企業で仕事を学ぶ「デュアルシステム実習」の協定書調印式が開かれた。学科での学習の集大成として、休日や放課後に企業に赴き、従業員に準じた実際の仕事を通じ、地域の観光産業を体験する。
「観光」の選択科目として授業の一環に位置付けての取り組みで、基幹産業である観光の魅力を発見し、人材育成につなげる狙い。昨年に続いて2年目の実施となる。今年は男子2人女子2人の計4人が、白馬東急ホテル、白馬観光開発、パタゴニア白馬店、シェラリゾート白馬の4社で実習を行う。
調印式では、生徒と事業者、高校の3者で協定書に調印した。白馬東急ホテルの吉野良平支配人は「今年で60周年。ホテルは人材が命。白馬を語れる人材が多ければ」と、同校からの将来の戦力に期待した。
白馬観光開発に実習に赴く小座間考浩君(17)は、スキーに取り組む中で策動事業者へ関心を持って志願したといい、「マウンテンハーバーで接客を学びたい。人と話すのが苦手なので」と話していた。
今度は冬期に、初めてとなる普通科2年生向けのデュアル実習を導入予定。地元生徒が多い普通科で、就職活動を視野に入れて行われる。